和室に間仕切り壁増設 助産院ケアルーム

新年度のスタートに合わせ、助産院の間仕切り壁工事をさせていただきました。これまで和室ひと部屋をカーテンで間仕切り、二部屋にしてご使用でした。別のお部屋もあるので、このお部屋をふたりで使用されることは少なかったものの、産後のお母さんにさらにゆっくりしていただけるようにと、壁で間仕切り、古い畳や襖を貼り替え、各部屋に空調も整えて、気持ちの良い空間に。壁をたてるのに天井の補強をしましたが、天井も畳下も下地がしっかりしていたためスムーズに進みました。今回のようにリフォームをする際、大掛かりな補強が必要で、工期や費用がかかることも多くあります。新築時の工事がいかに大切かということですね。
4.5畳の個室は程よく遮光され、お昼寝にも最適です。とにかくお忙しい院長様、「インテリア面も含めて細かい部分はお任せします」とのことでしたので、カーテンやクロスの種類、カラー選びも全てプランナーがさせていただきました。間仕切り壁には聚楽(塗り壁)調のクロスを貼って、趣ある落ち着いた雰囲気にしたことで、元々のグリーンのクロスが際立つように。各部屋の照明はこれまでのものをそのまま使用しました。畳のい草の香りにも癒される空間です。
施工前は日差しがきつく感じ、特に夏の暑さにお悩みでした。
廊下は裸足でも気持ちのよい無垢フローリングに。壁面が映えるよう廊下の照明はスタンドライトをご提案しました。
実家に帰ったような懐かしさを感じるこちらの助産院は三木市久留美にある「なおみ助産院」様で、赤ちゃんや小さなお子様連れでも楽しめる「cafe flat」を併設されています。実は2年前にもリフォームのご相談をいただいたのですが、ご予算や方向性などお話を伺い、その時はDIYでできる範囲の模様替えをご提案しました。あれから2年が経ち、またご相談、そして工事のご依頼をいただきました。院長である直美さん、2年前に伺った夢を着実に実現されていて、とても嬉しくなりました。私が出産した頃は、産後ケアという言葉もサービスも知りませんでした。赤ちゃんの夜泣きや授乳で睡眠不足の毎日。家事に加えて、上にお子さんがいれば、そのお世話も。助産院に来られるお母さんたちは、しばしの間、赤ちゃんのお世話を助産師さんに任せて、ぐっすり眠って、出来立ての温かいご飯を食べて帰られます。そんなお部屋づくりのお手伝いができたことを幸せに思います。5日間の工事中、ご不便をおかけしました。新しいお部屋でお母さんや赤ちゃんが快適に、院長様はじめスタッフの皆様が気持ちよくお仕事されることを願っております。
2025年4月23日追記 ↓
先日、「スタンドライトを設置しました」と院長様より写真付きでご連絡をいただきました。
暗かった廊下が明るく、落ち着いた雰囲気に。あたたかな光に癒されます。
こんな風に工事後もお客様からご連絡いただけると、その空間やお過ごしの様子を想像して、励みになります。